※pixivより転載
※バトルガレッガ二次創作




…神炎=プロメテウスの火。…リンゴ=食べると禁断の知識を得る果実。

…バトルガレッガ作中ではあまり描写されなかったのだが、…『科学者としてのウェイン兄弟』とは一体、…何モノであったか?


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○注意書き。


・キャラ崩壊しています。もう『完全な瓦礫』になっているところもあります。

・萌えや同人的な要素は本当に薄く、下手に読むと衝撃を受けます。…心が死ぬ、…死にます。…逃げて!

・題材が題材なだけ(※史実の太平洋戦争とそれを題材にした作品群)に…、あまりにも暗く凄惨な描写があります…。

・必ず自分自身の判断で読むか読まないかを決めて下さい。なので、こちらでは一切の責任は負いかねます。

…もし、御了承をいただけたのなら、是非、本編へどうぞ。


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…。


…ある日に、とある場所で。…僕達兄弟は、あるリンゴの実を見つけた。…生まれて始めて、御目にかかる、『金色に美しく輝くリンゴ』。…『黄金のリンゴ』。

…それは、それは。

…商売人に売り飛ばしたら、高く売れそうな。…だけど、僕たち兄弟はこのリンゴの味を知っている。『かつてこのリンゴを食べたことがある。』

…それは、『善悪の知識を知るように清涼な冴えた味』がした。

…。

…『智恵は死を運ぶ』。

…。

…『善悪の知識』か。

…。

…『智恵は死を運んでくる』。

…。

…僕が、そう考えていると、多くの気配と共に、人型の存在たちが大多数わらわらと、個々が無個性極まりないモブキャラクターのように現れた。

…そこで、僕達兄弟はその人型の存在たちと意志の疎通をはかってみる。

…。

「…君達も『この果物』が欲しいのかい?」

…そこには多くの男女。…そんな『彼等彼女等』の目をよく見て、ちゃんと分かり合えるような配慮をもってよく意志の疎通をしてみれば、『彼等彼女等』にはちゃんと確固たる個性があった。…だけど。

…まだまだ、年齢的にも精神的にも、幼い。…兎に角、若い。

…。

…『彼等彼女等』が持つ『目線とその目に宿る思い』を見る。…一人残らず、誰もが『この果物』を欲している。

…。

「…そうか。…じゃあ。…『この果物』を皆で食べよう。…皆で平等に分けて。…僕たち兄弟はもう、いらないけど…。」

…リンゴは、僕たち兄弟の手元を離れた。

…そうして、ナイフすらない状態で、リンゴの奪い合いが始まった。…ヤツらは野蛮だから、『平等に分け合う』という考え方がなかったのだ…。

…だからこそ、『智恵の果実』を欲したのだ。

…その光景がとても悲しかった僕たち兄弟は、哀しみのあまりにその世界を立ち去っていった。

…かつて、このような『地球と名づけられた惑星(ほし)』の歴史上を生きた聖賢達のように。

…。


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…。

…僕は、フォースなるオプションを試作した。

…だが。

…『宙に浮くくらい軽くその上、何の不純物も無い透過ガラスを作ることが出来ない為』に、…それは、上手くいかなかった。

…しかし、『バイド』とは何だろう? …『人類』的な存在か何かだろうか?

…それにしても。…ビットを作れなかったのは、…ちょっと計算外だった、…かな。

…。


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…。

…僕たち兄弟は、…またいつものように、…連邦国家にて、航空機や兵器の開発や研究に、…過労死する程に追われていた。

…その中で、ある一つの噂話を聞いた。

…『連邦国家の核兵器開発』が、今まで以上に凄まじく、…本当に金に糸目を付けずに、どの分野の研究にも負けないほどに地熱を注ぎ始めているという噂を。

…。

…内部告発(←?)みたいな話だけど、連邦国家にて、『ディーゼル機関採用の兵器開発担当』の僕達兄弟は、ちゃんと知っているけれども…。

…確かに、『連邦国家は核兵器開発の研究』をしていた。

…。

…だけど、それは『僕達兄弟の管轄外』だったので…。

…それに関しては、あまり詳しくいえないのだ…。

…だけど、

…まさか、その研究が他の所でもされていて、…さらにまさか、あの神国に…。

…。


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―死によって私は生まれる。 ―アメリカ・インディアンの格言より。



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…この私--『山口多聞』が、この『横須賀鎮守府』で『多聞丸提督』として着任して、あと三週間で三周年、という処で、…あのような面白い出来事があったことを、今更に思い出した。

…確か、あれは第三艦隊が遠征に行って帰投して来た時のことだった。

…『鎮守府海域での哨戒任務中』に、あの艦隊に属する艦娘たちが一斉に、『全裸の男が倒れていた!』やら『…しかも、若い美青年(イケメン)が!』と大騒ぎをしていた。

…相変わらず、ウブな小娘どもだ。

…しかし、全裸の男って…、フフっ(※笑いを堪えきれていない)…。

…。

…さて。

…『横須賀鎮守府』に、その『全裸の男』を連れ帰り、服やら食事やらを与えて『保護』していると、その『全裸の男が一体誰であるのか?の事実を判明させるその身元』がとれたのだ。

…。

…その『全裸の男』とは、あの『菅野直』--『海軍と航空隊内でも屈指の撃墜王でありながら問題児』であることで有名だった、…あの飛行士(パイロット)だったわけだが…。

…はぁ、…さて。

…。

…随分と、こんなにも面倒な『バカ野郎でこの野郎』を押し付けられてきたモノだ…。

…ハァ。

…。

…実を言えば、彼と同じように。

…彼と同じように、…そして、この世界に彼女達--あの艦娘たちのように『生成されてきた』者達は本当に多い。

…本当の所、それは私だってそうなのだから…。

…そして、あの『宮部久蔵』も。…このような私達と同じように…。

…。

―それは、『創世記と最初の七日間(=The Paradice)』がまた再びやってくるかのように。…全ては、誕生と死を繰り返していく。


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…。

…あのナオス妖精さんや宮部妖精さんとは違う感じの…、かわゆい男の子な姿をした装備妖精さんは…、

…一応ながら、おおざっぱに『ウェイン妖精さん』と呼ばれている――その装備妖精さん達(とその本体)は、多くの謎に未だ包まれている。

…。

…彼等が、どこから来たのか、何をしにこの世界に来たのかも、よくわからない。

…その一切が、謎で不明だ。

…だが。

…その世界に、その航空機類の倉庫に、その鎮守府の図書室に、…そして、その工廠に。

…。

…『ウェイン妖精さん』は、確かに存在している。

…そして。

…その妖精さんは、普通の装備妖精さんとは違う所が、…本当に多々あった。

…まず、初めに軍艦や海戦用兵器に全く興味を示さず、もっぱら航空機と揚陸艇、さらには水陸両用の戦車に御熱なこと。

…次に、あまり深海棲艦の撃滅や撃沈にあまり乗り気でないこと。

…他には、『ナオス妖精さん』とは、かなりの回数に渡り、凄まじい抗争(※無論、仁義無し)を繰り広げていること、『宮部妖精さん』とは一整備士や一飛行士として、とても仲良く分かり合っている…、ということなどが挙げられるが、…なんかもう、…ね。

…全くわけがわからない…、よ。

…『あの装備妖精さん』の『モデルや元になった人物(※となった二人兄弟)』は、一体どんな人なのだろう?

…まぁ、『ウェイン妖精さん』を見れば…、そういうのは『大体わかる』、…けど。

…はぁ(溜め息)。

…。


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…。

…それは、ある日のことだ。

…そのある日に、それは起きた。

…『霧の艦隊』に属する一隻でありながら…、

…決して『瑞鶴でも空母でも無い』という『海域強襲制圧艦:ズイカク』と、そのズイカクという同名のメンタルモデルが、…その日常的に、そのいつも通りに、…彼女が、魚釣りや緑色地帯の管理をしていると、ある正体不明の不審な航空機がズイカクの周辺を航空していることに気が付いた。

…だが。

…それはよく、あの人類が飛ばしている無人機(ドローン)とは、…明らかに違う。

…何らかの敵意が一切無く、それとは真逆の、好意的な通信(メッセージ)を、『彼等』は入れてきているのだから。

…だから。

…ズイカクは、ちょっと勇気を出して、その通信(メッセージ)に返事を入れた。

…すると。…その返事が、かえってきた。

…。

――コチラ『霧ノ航空隊』、ワレワレハ貴方ト同ジ『霧』、敵ニアラズ、着艦準備を要請スル。

…。

…その通信を受け、ズイカクが着艦準備を終えると、二機の戦闘機が甲板に着艦した。

…ズイカクは、その正体が気になり、二機の戦闘機に近づき、接触(コンタクト)を試みた。

…。

…二人の男が、…その二機の戦闘機、…それぞれの機体から、…もう空母では無い、ズイカクの『元飛行甲板』へと降りてきた。

…。

「御前達は誰だ!?」

「…私達は、…『霧の航空隊』なんです。」

…そして、二人の男はそれぞれの『自分の愛機』を紹介した。

…『シデンカイニ』と『ゼロセン21タイプ』、…どちらも、れっきとした艦載機である。

…そして。…「それにしても」とズイカク。

「…『霧の航空隊』?」

「…『御前等』が知らねーのも無理はねぇ。…つい最近、やっと『出来るようになった』んだからな。」

…。

…ズイカクは、途轍も無く信じられなかった。

…モデルが『旧帝国海軍』の『正規航空母艦』とはいえども…。

…まさか今、『霧の艦隊』で『海域強襲制圧艦』の自分に、こうして『紫電改』や『零戦二一型』の『霧の航空機とそのメンタルモデル』が『自分』に、その『ズイカクの甲板』に着艦しているのだ…!

…。

「…わたしはズイカク。…モデルは『緑色の迷彩でおしゃれをした正規空母』…。だけど、今は…、」

「…『海域強襲制圧艦』だろ?…それは『アドミラリティ・コード』に教えてもらったぜ。」

「…。」

「…まぁ、それほど御気になさらずに。…それにしても。…、」

「…でも、御前達も一人の立派な『霧』…。いくら軍艦の姿をして無いからって、受け入れられないはずが無いね。…そうだな、これからは、ちゃんと御前達が着艦できるように、気を使って置こう…。」

…しかし、ズイカクはまだ気が付いていない。

…。

…『もう四機も、不審な航空機が自身の周辺に存在している』ということに…。


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…。


――――


…。

ブッチ・キャシディをにらみつける獰猛なドラゴン。

…ブッチは一瞬、生命(いのち)の危険、…それに、『己の血が引く爬虫類と自らの爬虫類的な部分への本能的な恐怖』を感じた、…と同時に死をも覚悟した。

…が、その時に『天使』が舞い降りた。

…ただ一機、のまるで、…天使や天女のように優雅な『偵察機』。

…正に『空飛ぶ伯爵(=フライングデューク)』!

…『その偵察機』は、『サン=デグジュペリ』本人が言った、その『可哀想なドラゴン』との戯れを所望するように、そのドラゴンを誘惑して、あの『人間のオス』――ブッチから、そのドラゴン――『獰猛な爬虫類』を引き離し、…かくして、その『非力な人間』である――ブッチ・キャシディの生命(いのち)を、一生に一度程度な危険から救ったのだ…。

…。


――――


…。

…なぜか、『この世界』ではこうして、『ドリフターズ』がアニメ化されてテレビ放映されていた。

…只、『我々の世界での』とは、かなり様々に違うのだが。


――――


…。

…ブッチ・キャシディを睨みをつけたドラゴンに対して、…『サン=デグジュペリ』は、こう思っていた。

「…僕が、『あの青年とあの可哀想なドラゴン』に、『そのどっちもに対して出来る』ことって…?」

…彼は。

…その時代の、誰よりも繊細で心優しい文学の徒であり…、同時に憐れみ深い航空機の飛行士(パイロット)でもあった。

…いくら、戦争に参加しても、『人を殺したり傷つけたりすること』を拒んだ…。…ただ空を飛んでいたいだけの、根っからの純朴な飛行士(パイロット)だった。

…。

…そして。彼は大地と大空の星座から、…数え切れない程の、多くのことを学んだ。…『大切なことほど目に見えない』もその一つだが。

…。

…彼は、ブッチ・キャシディもドラゴンも、どっちも助けたかった。…だから、…彼が囮になったのだ。

…ブッチとドラゴン。…どっちも、誰にも、殺させないようにする為に!


――――


…。

「…あの、サン=デグジュペリってヤツ」

…一通り、『あのアニメ』を見終わると、…そう直は苦々しそうに、不服そうに語る。

「…オレは、『サン=デグジュペリとかいう御貴族様』のことが気に食わねぇ。…何が『ドラゴンが可哀想』だ!…そんなヤツ。…もしもあの場に『紫電改』と共に存在し(い)たとしたら…、…オレは何の躊躇いも、何の躊躇無く、あのドラゴンをぶち殺していたぜ?…コノヤロウはどうしようもないバカヤロウだ。…現に人がそいつによって多く殺されてる。…本当に救いようがねぇ。」

「…本当に『野蛮な蛮族』ですわね。…みたいな顔付きに決して反せずに…。…特に、思考回路が。…貴方、文学青年の割には、あの『星の王子様』を…」

「…五月蝿ェ!…何だ?!…ふざけんな。…このパチモンのアマ!…オレが、テメェに搭乗要員として、乗組んでたことが、…そんなにイヤだったのか?!」

「…まぁ、なんて酷い男(ひと)!…やっぱり、私は…」

「…もう止めてください。…こんなのは、やっぱり『海軍の恥』ですよ。」

…。

「…もう、何とでも言え。…あばよ。」

…同じ343空に属していた宮部久蔵は、そんな菅野直を…、なぜかこのようによく言う。

「…良いんです、…あの男(人)は私と同じような海軍の『恥』であると同時に、…それ以上の『誇り』なんですから。


…。

…。

…一方、多聞丸提督は原作漫画の方な『ドリフターズ』を読んでいた。

…だが、こちらの方も、『我々の方』なバージョンではない。

…。

――――


…。

…一人の漂流者(ドリフターズ)として異世界にやってきた、『最後の戦艦大和艦長―有賀幸作』。

…その提督は、…自分を差し置けば、誰よりも『自分の不甲斐無さと無能さ』を自覚していた。

…。


――――


…。

「…『多聞丸司令』!…上層部から伝令です!」

「…雪風よ。…『しれぇ!』ではないのかい?」

「…それは、多聞丸さん。…『多聞丸』と呼ばれるのが司令にとって一番悦ばしいと、飛龍さんに教えてもらったからです…!」

「…あの飛龍め。…余計なことを。」

「…?」

「…さて。雪風。…その伝令とは一体、何かね?」

…。


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…。

…まるで、子供のように、イオナがアニメを見ている。

「…わ、ワイルドバンチ君っ!」

…今現在のイオナは。

…『明日に向って弾幕射撃!』で、メイン主人公の『ワイルドバンチ君』に超が付くほど御熱だ。

…一応言っておくが、そいつ『超が付く程度の若作り(アンチエイジング)四十路』だからな、…イオナ。

「…ワイルドバンチ君も出世したな。」

「…今度、前の劇場版を放映するんだってよ。…次の劇場版が上映されるからな。…。」

…更に言っておくが。…ワイルドバンチ君には、『その相方のおっさん』と言い習わせている老け顔の、年下な相棒が居る。

…そんな、彼の一番可哀想なところは、公式の時点で既にそう呼ばれているというところだ…(同情)。

「…凄い!…凄いよ!…ワイルドバンチ君っ!」

「…その相方のおっさんは?」

「…ワイルドバンチ君って、…凄いし、賢い!」

「…無視かよ。」

…老け顔のオッサンかわいそう(再同情)。

「…アレさ。…円盤の売り上げも上々だってよ。」

…そんな話を、今するな…!

…この通り、に。

…俺は、『ワイルドバンチ君』の傍らで、健気に頑張っている『その相方のおっさん』を応援している。

「…その相方のおっさん…、がんばれ。」

…我ながら、中々に渋い趣味だと思った(※ちなみに本格的に気が付いたのは先刻――さっき)。


…。


…。


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…。

…『霧の航空隊』。

…人類の極端に高性能化した無人機(ドローン)群に対抗するために、そして、そのような小賢しい機械共から、制空権と制海権を再び奪取するために生み出された…、新たな『霧』。

…『霧の艦隊』とは違い、メンタルモデルはなぜか『青年--若い男性』の姿をしているものが大半である。

…時には、若い女性の姿もあるが。

…。

…それにしても。…彼等彼女等の持っている『超兵器』は、どのようなモノだろうか?

…。


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…。

…『敵襲』。

…だが、ただの『敵襲』ではない。

…!!

…参ったな。っと千早群像は気がかなり重くなる。

…激しいレシプロ機のプロペラが、数十機分もブンブンブンブン唸りを上げている。

…恐る恐るに、レーダー(電探)を見る。

…そこには、かつての名機--『紫電改(※いや改二と改まった名称をつけるべきの艦上機版)』や『零戦二一型(※なぜだか知らないが旧式だ…)の影がくっきり間違いないように、映りこんでいる。

…。

「…あの航空機みたいなのって、…一体なんでしょうね?」

「…明らかに敵だ!!」

…そして、…更には、こう、とっさに心の中で、強く、激しくこうつぶやいてしまう。

「…今度の敵がまさか『航空機』だとは!」

…はっきりいって、容易には信じることの出来ない敵の『妙策』だと思った。

…実際、『霧の航空隊』と遭遇するまでは、『霧の艦隊』という名の『水上艦艇と潜水艦を模した敵しかいない』と思いこんでいたのだから。

…それについては、他のメンバーも全く同様だった。

…後々に、そのことは、ごく一部の人類側――ちょうど自分達のように『霧の艦隊』と敵対するの勢力にもというか、この世界の人間にとって、等しく強く過激な衝撃を与えていくだろう。

…。

…それにしても。

「…!!…なんてことだ!…こんな時に、対空の方を迫られてしまうなんて!」

…結局、即席だが意外としっかりした対空攻撃で、数多モノ『カトンボ』を打ち落としていく。

…だが、…それだけでは、あの、どこまでもそれこそ『地の果て』までも、執拗に人類を憎み、どんな手段を使ってでも、人類の多くを戦いに巻き込んで、それで多くの死人を出しても、…そうして『海から追い出していく』、という、…あの『霧の艦隊』は、…そのくらいで、すぐ逃げ帰り諦めるような奴等では、決して無い。

…そうして。…次の瞬間には。

…。

「…こ、これは?!」

「…爆雷。…所謂、…『対潜装備』だな。…フッ、…何故、対潜魚雷ではなく、…爆雷なんだ…?」

「…流石に、…こっちも余裕がなくなってきたか…(※一応)。」

「…、しかし、この卑怯で卑劣な(※時代遅れの)爆弾どもは…?」

「…あの航空機共が、大量に撒いてきたというのか?!…今までのように『水上艦艇』ではなく『航空機』がか…ッ!?」

「…それ以外の何物でも無いな。…しかも、高性能なソナーまで持っているようだ。…こちらに対する追跡が、随分と異様に執拗でねっちっこいからな…。」

「…姿と形こそレシプロ機。…なのに、現代の対潜ヘリなんて足下に及ばないくらいにえげつないですね(…だけど、何故『時代遅れの爆雷』なんだろう?…)。」

「…時限式か、VTヒューズ式か…、」

「…どうした?」

…。

「…『勝利への方程式』なんてのが見えてきた。…あんなえげつないほどに、純粋に対潜能力を底上げして来た敵に対して、『それはどうかな?』って言い放ちたい系のヤツが」

「」

…ここで、『勝利への方程式』とは、どんな効果だ?いつ発動する?などと、突っ込むのは野暮である。

…当然、『まるでわけがわからんぞ!』も同様に禁止。

…さて。

…。

…あの『敵が撒いてきた爆雷』は、急速に沈むタイプのでは無く、ゆっくりと時間をかけて敵を追い詰めていくタイプだったので、かなり軽量であることが窺がえる。

…とどのつまり、それはよく海流に流されるということである。

…。

「…そういうことか。」

「…ああ、そうだ。」

「…具体的に、どういうことだよ?」

「…今から、それをやるから良く見ててくれ。」

…。

…イ401が静かに海流を作り出す。

…爆雷を誘導するように、その指揮を取るように。…身心共に美しい女の子が指揮棒(コンダクター)を振っているように、…虹の音楽を紡ぎ出す男子高校生がタクト(指揮棒)を振っていくかのように…!

…。

「…よく観察してみると、アレは『VTヒューズ式』だ。…最初は、『時限式』かと思っていたが。…拠って、近づかなければいいから、その性質を逆手に取ってやって、ちょうど爆発を起こす距離に完全に入るまでに、…そういう俺たちが、伊401で潮の流れを自分勝手に作ったり、他の海流に流れていくように『配慮』して、…他の所に流し込んでやればいい。…無論、『俺たち以外の何かにあたるように』な…!」

…。

「…ああ。…そうか、『爆雷同士がぶつかり合って』ドンドンみんな一斉に『弾け飛んで』ゆく!」

「…まぁ、確かにそうなのだけどさぁ。…海面付近に出なければいけないときに、…待ち伏せしていた敵が、直接対潜爆撃してきたらどうするんだ?」

「…むしろ、それを逆手にとって、先制の対空攻撃を食らわせてやればいい。」

「…もし、黒幕の『艦載機運用能力(※おそらくは空母?)』を持った『霧』が『超重力砲』とかの攻撃を仕掛けていたら…?」

「…善処します(おもに、酸素魚雷的な超重力魚雷で)。」

「…でも、…それだと、結局持久戦にしかならないよね。…かっこわる。」

「」

…。

…。

「…嗚呼、…もう夕方ですか。…それしても、なかなか敵が大破してくれません。…いや、小破すらしていませんが。」

「…敵は確かに、海面に出てくる、それをオレや宮部以外が担当している対潜機が狙う、…だが、相手は無傷だ。…どうしてだ?!なぜだ!?」

「…もういい。…やめろ、…ナオスにキュウゾウ。」

「…どうしましたか?ズイカクさん?」

「…ハァ!?なんでだよ?!敵はまだ小破すらしてねぇんだぞ!?…バカヤロウ!どうしようもねぇ、コノヤロウめが!」

「…もう忘れたのか?…潜水艦は夜になると回避率が増す。…しかも、アレは雷撃力も上がる。…このズイカクは大きい艦だ。…しかも、多くの対潜航空機が現に大量に撃ち落されている。…そのような状態で夜戦にでもなれば…、」

「…一方的に逆襲されて、殺されるというワケか…。」

「…嗚呼、私もわかります。『大ボスがズイカクということも敵に知れ渡るだろう…』ということですか…。」

「…察しが良いな。…では、撤退するぞ。」

…潜水艦を仕留められないまま、静かに大人しく、夜の海を渡り歩きながら、ズイカクは生き残った霧の航空機達と共に撤退をしていく。

…。

…。

「…それにしても、ズイカクさん…」

「…何故、『対潜魚雷』にしなかったのですか?…確かに私達の時代には無いのですが、それでも、『爆雷』よりもそっちの方が、威力も性能もはるかに良かったのに。…我々も、それの扱いに慣れる練習くらいは、…出来ますのに。」

「」←意外とてへぺろ状態。

「…(あきれ)。」

「…(同じくあきれ)。」

「…バカヤロウ!…コノヤロウ!…フザけんなよ!…てめーの作戦でどれだけの航空機が打ち落とされたと思ってんだッ!…これじゃあ、『昔と』あんまりどころか『全く変わってねーじゃねー』か!」

「…(※うるっ)」

「…(※なぜか照れてる)。」


…。


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「…『人類側の切り札としての核兵器』?…『史上最高』で『史上最強』の?」

「…嗚呼、そうだ。…我々も畏れる、あの『プロメテウスの火』が…。」

「…おい、…『その手の話』はいい加減やめろ。…ナガトのメンタルモデルに、また聞かれたら…。」


----------------------------------------------------------------------


…。

…蒼い光。…あまりにも激しい熱。…それが何であるか、何も解らない『私』。

…きつい、つらい、あつい、…心が苦しい。…それらを、何とか堪え忍んだと思った、やっと苦しみと痛みから解放されたと喜ぼうとした、…その瞬間に『私』は、…残酷にも徐々に、…『完全に海の中へ沈没』していった…。

…。

…そうやって、…『ナガト』は思い出す。

…嗚呼!…そうだ!…あれの、…あの、『何よりも憎いと思い続けてきた蒼い光の正体は』!

…『水爆』!…私を殺した爆弾。…だけど、これ以上は思い出せない。

…もし、…思い出してしまえば…、

…。

…嗚呼。…怖い。…まるで、胸の悪くなる地獄のオマージュ。

…道徳的な真理に基づいた世界、…あの天にある神の国とは、…あまりにも程遠い。

…。

…周りを見渡してみれば。…私の心を除いて、…夜の海とその優しい月夜は、…今日も静かに美しく、まるでそれが永遠に続くかのように、誰よりも眠るように、…何も音無く、…清らかに佇んでいた。


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…。

…提督である私も、つい最近までは、深海棲艦は高度な精神性や崇高な思想を持ち合わせていないと思っていた。

…だが、本当は違うらしい。

…。

…信じられないことに、…『あの海域』では、火を見るより明らかに、敵の(軽)空母から発艦された膨大な数の艦載機、それと同じくして、数え切れないほどの、主に駆逐艦から戦艦までの水上艦艇に属する深海棲艦達が…。

…皆が皆、清く美しい珊瑚礁を守り抜くように、盾になって我々に撃沈されていったのだ。

…。

…「へぇ。…それなら、翔鳳はどうなんだ?」などと、そんな意地悪な質問をここではしないで貰いたい。

…大体、御察しの通りだから。

…更に、鎮守府のある横須賀や舞鶴以外の列島付近海域でも、深海棲艦がとある不可解な行動を取るとの報告がある。

…かつて、人間の漁業関係者に乱獲されたことのある海域、…ならびにその漁場の保護。

…そのような海域では、やたらめったら格上の、しかも、更にその上で、更に高位の『flagshipやelite』がこれでもかと言うくらいに出てくるのだ。

…当然、そのような海域なんてモノは、我々にも手に負えなくなっている。

…。

…それにしても、菅野直中佐に、宮部久蔵飛行隊長…。

…正直に、私はこう思うのだが。…この世界の人間は皆が皆、『エコ』だの『環境保護』だの『地球環境を破壊するな!』だの『地球にやさしく』だのをよく言うね。

…だけれども、…それが本当に、…これが『正しい戦後社会の姿』ってヤツなのだろうかね?

…ただ単にそう叫ぶこと自体だけでも、そいつらの言う『地球環境を守ること』に相当しているのか?

…それについて、君達はどう思う?

…、久蔵に直よ。


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…。

…『沖ノ島の最深部』にてのボス戦。

…それは、宮部久蔵に対してある一種の思いと昔の出来事を思い起こさせた。

…ミッドウェー海戦。…あの戦い。

…それに更には。

…『空母ヲ級のflagship』。

…それに、多くの戦艦やら重巡は同じようなflagshipにelietがわんさかいる。

…それに対するこちらはといういうと…。

「…もう艦載機は、…半分も残っていません。…但し、『私自身は無傷』です…。」

「…コチラモ相当ノ疲労ガアリマス。…ドウヤラ、道中ガアマリニモ厳シスギタヨウデス…。」

…今になって、宮部久蔵は思い出す。…ミッドウェー海戦で乗艦していたあの甲板以外が大破した赤城から、零戦に乗り込んで勝手に逃げ出した自分。

…臆病者だの、軍の恥だの…。

…もしかして、赤城さんはまだそのことを…?

…。

…赤城は、まるで『正解』と言うかのように、宮部久蔵に向かって語り出していく。

「…こら!宮部!今度こそ逃げるな!…また今回も逃げたら。…私、貴方のことを一生許さないから。…貴方、あの奥さんと娘さんの下へ帰りたいんでしょう?!…今逃げてどうする?!…戦いなさい!…戦え!…それこそ。…『死を覚悟』して!」

「…。」

…そして、宮部妖精さんと宮部久蔵本人が、それの確固たる答えを出す。

『私、逃ゲズニ戦イマス』

…という、その答えを。

…。

…そして。…すぐさまに、宮部妖精さんが乗り込んでいった、…多くの機体が発艦していく。

…。

…かくして。…その航空機等による、…凄まじく熱く、…そして、力強い激戦(ドッグファイト)の火蓋は、切って落とされた。

…。


----------------------------------------------------------------------


…。


「…『我々の切り札としての核兵器』?」

「…ええ、そうです。…『この世界に来る前の貴方達が属していた軍部』でも『その手の研究』は…、」

「…いやいや、…そのことについては、私どもは全く関与していませんので…、」

「…それはそれは、…とんだ失礼を。…しかし、今まで以上に強化と進化を我々と同じようによどみなく続けるという、…その深海棲艦との戦いでは、これから必要になるでしょう。…どうです?」

…。


----------------------------------------------------------------------


…。

…その話を盗聴するように聞く。…そして。…あの蒼い光を、また見てしまう。

…ほんの一瞬で、…そのとっさに、…鮮明に確固たる記憶を。

…やがて。

…長門は思い出す。

…『水爆』!…私を殺した爆弾。

…だけど、これ以上は思い出せない。

…もし、思い出してしまえば、私は一瞬の内に死んでしまう。…その強いはずの心も史実の魂も…、あの誇り高く勇ましい41cm主砲を代表とした艤装とそのカリスマ性とその威厳、…それだけを残して。

…。

…あと、ついでに言えば、『ああいうこと』について、この鎮守府では『提督や他のあの時代からやってきた人達に、そういうことは一切も教えない』ということにしている。

…それは『歴史的事実』であり、『悲しい現実』に他ならないのだから…。

…。

…そんな私を、癒すかのように、私の悲しみを察してくれたウェイン妖精さんが、ちゃんと元気付けてくれた。

…恩に着る。

…本当に感謝するよ。

…。


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…。

「…そちらはどうですか、…加賀さん?」

…僚艦と共に沖ノ島攻略から帰投した赤城は、宮部妖精さんと戯れながら加賀に質問してみる。

…そして、…紫電改二とその搭乗者(パイロット)とナオス妖精さんを、大量に載せていた加賀はあっけなく答える。

「…本当に世話が焼ける。…この子は、実に『航空機デストロイヤー』でして、…敵機に撃ち落される前に、また紫電改二を潰しやがりまして…、…ええ、…本当に。」

…。

「…てめー、オレに〆られる覚悟はできてんのか?!」…そういいつつ、煙草(※無論『ココアシガレット』ではない)をプカプカ吸いながら、直は加賀に男らしくかつ荒い絡み方をする。

「…やれやれですね。…まさかの『本人降臨』と言うヤツですか…?」

「…嗚呼、そうだよ。…だから、それがどうしたんだっ!?」

「…どうもしませんけど。」

「…なんだと、このパチモンアマ?!」

「…私は入渠と補給があるので、ここで切り上げさせて頂きます。」

…。

「…赤城さん、そういえば最近、兵器開発主任と艦載機の整備を担当している『ウェイン妖精さん』の数が…」

「…嗚呼、『あの子達のこと』ですか。…あの子達のいくらかは今頃…、」

…。


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…。

…。


「…ヤッタゾ!…ヤッタノダゾ!…北方棲姫ノ名ニ恥ジヌ『鹵獲』シタ、…アノガレッガシリーズノ『ゴールデンバッド』ヲ!」

…。

―…『鹵獲』だって?…それは違うよ?…だって、僕達兄弟が、わざと『君達の為に』置いてってやったんだからね…。フフっ…!

「…お前達ハ!…御前達ハアノ艦娘達ノ…!」

―…それよりさ、…『カエレ……ッ!』とは言わないの?

「…イヤ、ソレヲ今言ウコトハ無イ。…ソレヨリ何故ソイツラノ味方ヲ止メタノカヲ言エ。」

―…『何故、鎮守府と艦娘達の味方を止めたかの理由を言え』だって?…僕たち兄弟も、昔はあっちが正義だったと信じ込んでいたさ。…だけど、…もうそいつらの味方はやめたんだよ。…結局、そいつらも連邦国家と同じだったんだ。

―…だから、…また昔みたいに潰すんだ。…また、歴史を繰り返すように、反逆(Subversive)してやるのさ…!…今度もちゃんと自覚(Awareness)がある確信犯で…!

「…ツマリ。…『愛想ヲ尽カシタ』ト言ウ訳カ…?」

―フフッ、…そうさ。

―…あと、それに。

―…他の僕たち兄弟が造り上げたガレッガシリーズも、ここに置いてってあげるよ、…絶対に約束する…。フフッ…!

…。

…『人間ハガン細胞デアリ疫病ノウィルスデアル』…。

…深海棲艦はそのように、…もう一度確信する。

…だが。

…ガンや疫病にも自浄作用というのは、少なからずあるのだ。

…この『妖精(さん)』というより、むしろ『悪魔』に近いウェイン兄弟の化身(アバター)として活躍してる『ウェイン妖精さん』とは名ばかりの『ウェイン小悪魔さん』達のように…。

「…喜ベ、…ワレワレノ勝利ハ近イ!」

…。


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…。


…『霧の航空隊』が本格始動を始めた。

…その航空機達の統率を執る役割を持った代表格及び隊長格。

…。

―ナオス(=菅野直)。…終戦間際に消息不明となり、…結果、24歳の若さで愛情や食料にも餓えながら死んで逝った…、心優しさと苛烈さに苛まれた文学青年兼撃墜王をかたどったシデンカイニのメンタルモデル。

―タカ(=滝城太郎)。…宮部久蔵と同じように特攻によって死んでしまった…、そのうら若き少年をかたどった、シデンカイニのメンタルモデル。

―マキ(=羽衣マキ)。…会話可能なタイプの紫電改に搭乗していたが…、ここから先はあまりにもSAN(正気)値直葬になるので、読者には一切明かせない…、その色目美しく可憐な華のように麗しい女子高生を、まるで御人形のように象ったシデンカイニのメンタルモデル。

―オシブチ(=鴛淵孝)。…直のかけがえの無い親友であったが、その直の消息不明から、三週間あまりで空戦を原因として死んだ…、そのまだ若い青年をモデルとしたシデンカイニのメンタルモデル。

―キュウゾウ(=宮部久蔵)。…十死零生の特攻によって生き残ることが出来たのだが、その好機(チャンス)を拒絶し、自らも若い命を援ける為に…、自らその夭折を選んだ悲劇の男にとても良く似たゼロセン21タイプのメンタルモデル。

…。

…他にも多くの、何時如何なる国籍や時代を問わず、まだ空戦が美しかった時代の…。

…。

…そのような、…古き良き、かつての『戦争と殺戮の大空を駆け抜けて逝ったパイロット達』を模したメンタルモデルを有する『霧の航空隊』は…、

…無論、ズイカクだけで無く、…アカギやカガ、ショウカクやソウリュウにも…。

…殺意と憎悪を目に燈しつつ、…かつ、…ひしめき合いかつ蠢きながら、その出撃の時を、その『アドミラリティ・コード』の要請を…、『今か今か』とこのように今も、…一種の狂気に蝕まれているかのように待ち望んでいる…!

…彼等と彼女等の中に、…ただありのままにあるのは、『人間憎悪』と『戦争憎悪』。

…それらだけだ。

…。

「…嗚呼、これだから!…このような航空機は、イヤだわ!…見てみなさい?…あの、こんなにも、殺気立って、憎悪と嘲笑しかない殺し方を今にもしそうな、あ、の、…ああ、いやだ、あれを思い出すわ、あれを…」

「…はい、そうですね…。…ヤマトお姉さま。…私も本当に身の毛がよだちます。…だけれども。…ああ、なんてことなの!…あの時に、こんな風に、私達を助けてくれる、…こんなにも強力で大勢の、…こんなにも素晴らしい、ああ、こんなにも頼れる航空機が、あの時にこんな風に、…もしも。あったら、よかったのにっ…!」

…このような。…おぞましくも居心地の良い、その狂気染みた光景を見ながら、千早翔像は考えた。

…もし、こんなヤツらが海だけでなく、空を通じて、陸にまで浸出し始めたら。

…本当に魂の底から、身の毛のよだつ…。

…あの『上層部』は、なんというこのような惨たらしい戦略を考え出したのだろうか!

…このように、あの…『霧の艦隊』は、この…『霧の航空隊』を加えることによって…、おぞましくかつまがまがしくも、力強くかつ神々しい『霧の軍隊』と化した。

―かくして、『黙示録と最後の審判(=DoomsDay)』は、神の国と同じようにこうして…、すぐ人類の傍に近づいた。

…。


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…。


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…悪夢のような夜が開けた。しかし、朝陽に照らされ浮かび上がる光景は、未だ悪夢が過ぎ去った訳では無いことを告げていた。昨日までは人々が集い、恋人たちが愛を語り合ったその場所には瓦礫の山が広がり、そこかしこで無数のうめき声と赤ん坊の力ない泣き声が聞こえるのみ。そして、やがてはそれさえも朝の光に溶け込み、消えていった。


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…。


「…みんな、死んじゃった。…誰一人も人っ子一人も生きてはいない。…ただし、僕たち兄弟以外は。…兄さん。…気分が悪くなるけど、心から本当に懐かしい光景だね。…まるで、あの光景を再び目にしたかのような感じだね。…兄さん。…それに、…僕たち兄弟以外にあと残ったのは、阿鼻叫喚の光景と、死しか存在しない大地。…嗚呼、…まるで僕たち兄弟が、大陸戦争へ赴く前のあの光景に他なら無いじゃないかっ…!」

…。

「…それよりさ。…ジェイ。…『智恵』とはなんだい?…一体それとはなんだい?…僕の可愛い弟の、…ジェイ。」

「…『なぜ?…って、どんな下らないことにも興味関心を抱く』ということ…、『何もかもを疑う』ということ…、『他人が見えない、見ていないことを、自分は見てしまう』ということ…、『こうして人生に対して絶望する』ということ…、」

…。

…『智恵は死を運ぶ』。…『智恵は死を運んでくる』。

…そして。

…それはやがて、僕達兄弟のもとにも…!

…。


<終>


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○はじめに

…(バトルガレッガの)ウェイン兄弟とは『必要悪』である(挨拶)。

…どうも、この小説を書いたこいつ様です。

…以後よろしく。…もしかして、あなたは小説やイラストがうpされると必ず拝見下さるディープなこいつ様マニアかスキーの、そのどちらかでしょうか?

…まぁ。…そのような御方は、…決して、…絶対に、存在し得ないと思いますが…。

…もし、そのような方がいらっしゃるのなら、…本当にありがとうございます。

…。


○プロメテウスの火=放射能と核の火

…プロメテウスとは、ギリシャ神話の神様で、神々から人類の為に火を盗むことで文明を与え、その大罪により、永遠に猛禽類(多くの場合、大鷲とされる)に自身の内臓を残酷にも抉りつくされ、食い尽くされることで償わされていると神話に伝えられている神様である。

…。

…そして、

…20XX年、世界は核の炎に包まれた!

…それをさせないために、ウェイン妖精さんは鎮守府を裏切り、かつて連邦国家という強大な天敵を撃ち滅ぼした四機のガレッガシリーズをもって、深海棲艦に味方するようになった。

…もう一方で、『アドミラリティ・コード』は、『霧の軍隊(霧の艦隊+霧の航空隊)』を、人類の完全殲滅へと、それを完全に達成する為だけに、無慈悲にも差し向ける…。

…ちなみに、この世界でのウェイン兄弟は、無人機(ドローン)のフリを一応はしているが、実は『霧の航空隊』の『シルバーソード』『グラスホッパー』『フライングバロン』『ワイルドスネイル』だったのだ(※割とどうでもいいけど一応そういう設定は書いて置く)。

…話を前に戻せば、作中で実際に描かれているように…、あの二隻は…、『霧の艦隊としてのナガト』や『艦娘の長門』は…、核兵器やら原爆や水爆と聞いて、いつも通りの態度を取れなくなっていく。…本当に、核(Nuclear Teecnology)は忌まわしい。

…それに、多聞丸に直と久蔵、それに他の仲間達は、自分達が死んだ後に、『原爆を落とされたことで無条件降伏することになり、自分達の国が戦争に負けた』ということを知っているのだろうか…?

…それなら、『霧』のナガトに、ナオスやキュウゾウ、タカやオシブチはどうなのだろうか…?

…!

…筆者自らの誠に勝手な要望だが、その手のような話は止めたい。

…。

…さて。

…話は逸れるが、『地球の静止する日』は、本当に超ド直球で、真っ向から『人類が地球に及ぼす放射能の暴威』と『核(兵器)問題』について描いていた…。

…だが、『地球が静止する日』は…、

…。