※pixivより転載

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[※キャンプション]


※注意書きをよくよく御読み下さい。

…。

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[※注意書き]



・ダイヤのA二次創作小説です(※見た通りいや読んだ通り)。…ほぼっていうかむしろ、99,9%栄純しか居ません。

・『プロ野球の祖』であり、昭和19年(※1944年)12月02日に戦死なされた『沢村栄治』氏の命日を偲ぶ小説でもあります。…もしも、沢村栄治氏のことを、もっと深く知りたいのでしたら、各自書籍やデータベースを参照してください。

・…相変わらずの『こいつ様小説』です(※断言)。

・今回はあまり深入りせずに読んだ方が身の為です。…兎に角、ある程度の覚悟は決めてあげてください。

・…『801やBL』などの『腐要素』は、一切御座いません…マジシリアスな話でございます(※ダイヤのA原作ではありえないほどに反戦的な超次元ダークな鬱小説であります…)。

・…死にネタばっかりです。本当にいつもいつも申し訳ございません…。…また、…死にネタです…、

・…いつもながらの(※異端児)。

・今回も依然変わりなくキャラ崩壊しています。もう『完全な瓦礫』になっているところもあります。

・必ず自分自身の判断で読むか読まないかを決めて下さい。なので、こちらでは一切の責任は負いかねます(※絶対に約束)。


…もし、御了承をいただけたのなら、…是非、…本編へどうぞ…(※どこまで行こうと、『それなくね?』→『正に恐悦至極』で済まされる人だけが御読みください)…。

…それでも、やっぱり、沢村(※栄純と栄治氏)しか居ません。

…やはり、…ええ、…すみません…。

…。


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[※本編]


…。

…沢村栄治。

…偉大なるプロ野球選手及び太平洋戦争の戦死者。

…氏は、三重県の宇治山田に生まれ、戦前のプロ野球界で大いに活躍した。

…ベイ・ブルース等と好熱戦を繰り広げたが、…その後、太平洋戦争に陸軍兵士として徴兵された。

…晩年、本土への復員の最中、台湾沖にて、米潜水艦(※『シーデビル』)の雷撃によって氏の乗船した船(※『安芸川丸』と『はわい丸』のどちらかは定かでは無いが…)が撃沈され、昭和19(1944)年12月2日に戦死、享年:27歳。

…。

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…。

~深海へと潜る幻影。

…乗っていた船が撃沈される音。

…俺は、…海の底へと、…その底深くへと、その深淵へと静かに沈んでいく…。

…。

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…。

…俺は沢村栄純と言う、一介の高校球児だ。

…所属は名門、青道高校の野球部。

…沢村『栄純』。

…栄純と言う名前は、どこかの音楽家から取ってきたのだろうか…?…とは、昔からよく言われていたのだけど…。
…、

…それでも。…その名前は、…どこかしら、…『プロ野球の御先祖様』とうたわれた『沢村栄治』氏のようだ。

…多分、じいちゃんあたりが、そう、こんな名前を付けたんだと思う(※偶然にも、俺と栄治氏の苗字が同じだからだろうが)。

…そうこんな名前と俺が言うと、じいちゃんがカッカしたりしてそうだが…。

…こんな感じで、それでも…。

…そんなこんなで、俺は、この名前を気に入っている。

…。

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…。

…これは、夢だ、と俺は思った。

…同時に、実に良い夢だと、俺は想う。

…見たことも無いくらいに古めかしい、アメリカの球場。

…見たことも無いくらいにクラシックなアメリカのプロ野球選手。

…こんなの、…平成の世には、――…いや、同じ時期のアメリカにもだが…――、…絶対に、居そうも無い。

…いや、居ない。

…再び、…これは、夢だ、と俺は思った。

…そう、俺の前に、…。

…だが、…せっかくの夢は、此処で覚めた。



…。

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…。

…俺はボールを投げる。…俺がボールを投げる。

…手榴弾ではなく、いつもの野球ボールを。

…あの『クソ重たい手榴弾』ではなく、野球の試合にて、ピッチャー他が投げることに、特化した『野球ボール』を。

…もう、御国の為に、あの人を殺す、忌々しい手榴弾を投げなくていい。

…もう、御国の為に、敵さんを殺さなくていい…。

…嗚呼、なんて、素晴らしいんだろう…、

…人が死ぬんじゃなくて、人が活き活きとしてくれるんだ…。

…人が殺されるんじゃなくて、人が今日の尊い人生を愉しみながら、生きてくれるんだ…。

…。

…嗚呼。

…。

…その時、…栄純の手には、手榴弾で無く、野球ボールが握られていた。

…あの肩を散散に壊させた挙句、この俺を、巨人軍に使えないヤツだと見捨てさせた『不幸の基礎』を作った、『それら』ではない!!

…そうだ!!!!…これは!!!!!…あの忌々しい九七式手榴弾ではない!!!!!!あの九九式の改良型でも無い!!!!!!

…嗚呼!!!!!!

…嗚呼、平和ってなんて素晴らしいんだろう!!!!!!!

…。

…なぜだか、…なのは、…わからないのけれど、…俺は、沢村栄治さんでは無く、…沢村栄純なのに、…とめどなく、…涙が溢れていた…。

…ざわざわと頭の可笑しい人間を見る目。…とても、いつもの仲間が向ける視線ではない視線。

…その時、…栄純は、我に帰ろうとした…、…のだが…、

…。

「…え、栄純、一体、どうしたんだ…?」

…部活仲間の不思議がる声。

…どうしてだろう?

…俺は、…栄治さんではなく、…栄純なのに…。

…。


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…。

…どうして、平和に、野球が出来なかったのだろう。

…どうして、戦争に、行かなければなかったのだろう。

…俺は、あの神社で英雄として祀られるより、…プロ野球野球選手として、…ずっと長く生きて、…ヒーローになりたかったんだ。

…嗚呼、いいぜ。

…あえて、『敵性言語』で言ってやる。

…俺 は 、『ヒ ー ロ ー 』 に な り た か っ た ん だ !!!!!!

…。

… そ う !!…『 H E R O 』さ!!!!!

…。

…その時、栄純は、明らかに自分のそれ、叫びでは無いことに気が付いた。

…。

…だが…。

…それは。

…現実の中での叫びではなかった…。

…栄純は、正直、少し、…ホッとした。

「…俺は、栄純なんだ」…と、…ホッとした。

…栄治さんは、ずっと自分の思いを、こうして、叫びたかったに違いない。

…そのことは、俺にもちゃんとわかったよ。…どうしようもなく、頭悪くて、バカなんだけど。

…だけど、それでも、そんな、俺でも、栄治さんの思いは、俺にも分かったよ。

…栄治さん。

…この栄純が、貴方の遺志を、必ず、貴方の遺児――御子さんと同じくらいに、絶対に受け継ぎますからね…。

…そして、とめどなく栄純の中に溢れた、癒され、安らかになった感情。

…。

…よかったですね。

…栄治さん。…もう、誰もあの過ちを繰り返そうとは思いませんよ。…もう誰もあの悲劇をまた繰り返すものかと。肝に銘じていますよ。

…だから。…栄治さん。

…おやすみなさい…。

…ゆっくりと、ぐっすりと、おやすみなさい…。

…おやすみ…。なさい…。

…レストインピース。

…未来永劫に…、…安らかに…。

…。

…。

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~沢村栄治、台湾沖にて、戦死せり…。~…NO WAR!!。


…。

…乗っていた船が撃沈される音。

…嗚呼、…もう、…『本土』には、帰れないのか…、…という、凄まじいまでの、その虚無の絶望感。

…静かに、海の表面から、その底へと沈んでいく感覚。…それは、…俺以外の、同じ船に乗っていた人々も、同じだった…。

…その時、俺は…、

…意識的に、…『海の底』へ、…『死の淵』へ、…沈んでいこう。…と、思った。

…きっと、…『海の底』と、…『死の淵』に満ちている、一見にして、冷たいようで、実のところは、温い水と闇をは、…俺のその重苦しく鉄のように冷たい『罪を禊いでくれる』だろう…。

…、

…。

…。

…コォン、…コォン…。

…静かに海の浅くて深い深度で響く、どこか、…空虚でありながら、…無機質な、機械(マシン)のそれとは思えない、途轍(とてつ)もなく綺麗な音。

…その時、米潜水艦のソナー音だけが、静かに、こだましていた。

…。

<終>


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[※あとがき]

…。

…ダイヤのAと、その主人公、沢村栄純を、純粋に好きな方々へ。…最後の方だけは御容赦下さい。

…だけど、沢村栄純の元ネタの一人となった戦前の日本に生きていた実在の人物であり、プロ野球の祖であられる、…沢村栄治氏は、作中で描かれ、キャプションで説明されたように、…史実では、本土への帰還時に、搭乗していた船をアメリカの潜水艦に撃沈され、戦死なさっています…。

…意外に思われるかもしれませんが(※もし、意外に思われない場合は、過去の拙作小説群を是非御読み下さいとステマ…。)、正直というか実際は、ダイヤのA本編及び原作自体が、だだ明るいので、そういう暗い、ダークな部分をいれるのはどうか…と思いました。

…あと、実際の所、そういう所を、部分を出すのに、かなり躊躇がありました。

…しかしながら、やはり、出しました。

…理由は、…『どうしてもそれらを避けられなかったから』です。

…戦争という『悲惨で凄惨』で、『何の意味も価値も意義も無い』ような、『地球上で人類しかやらない大規模な共食い行為』が(※せめて一国の中だけで)一切無しに、このような怠惰と怠慢満ち満ちている平和の中で、このように高校で野球が出来ることは、『途方もない幸せ』だと、…せめて、栄純だけにはと、教えてあげたかったからです…。

…それに、もし、戦争がなんてのがなければ、…栄治氏が、戦場で、『手榴弾投擲』、是即ち、(※所属していた部隊の隊長から命令されたから、そして、とてもじゃないけど、『上官命令』で、その命令に逆らえないわけです…)『手榴弾の投げすぎで肩を痛めた結果』、…一旦、契約したプロ野球団であり、仕事先であるはずの読売巨人軍(ジャイアンツ)から、見放されたこと自体が起こりえなかったでしょう…。

…嗚呼、…、

…願わくば。

…もう、このような悲劇と悲惨な非業の宿命とが、繰り返されることのありませんように…、

…。


<あとがき終>